用语集
◆機巧魔神(アスラ・マキーナ)
悪魔を滅ぼすために造られたといわれる、機械仕掛けの人造の悪魔。
演操者(ハンドラー)の影を経由して異空間より出現し、破壊的な魔力を発揮する。
◆演操者(ハンドラー)
異空間から機巧魔神(アスラ・マキーナ)を喚び出して、使役する術者。
射影体と呼ばれる幽霊のような姿の少女に憑依されている。
◆射影体(しゃえいたい)
演操者(ハンドラー)に取り憑いている幽霊の少女たちの正式名称。一部の例外をのぞいて普通の人間には見えない。
その正体は、機構魔神(アスラ・マキーナ)に封印されている副葬処女(ベリアル・ドール)の疑似感覚的出入力デバイスである。
◆謎のトランク
智春の兄・直貴が手に入れ、朱浬の手を経て智春に渡った銀色のトランク。「イクストラクタ」や「祭壇」などとも呼ばれている。
異空間に封印されている機巧魔神(アスラ・マキーナ)を召還する鍵となる装置。
◆鳴桜邸(めいおうてい)
智春の下宿先。化け物が出没するという噂もあり、別名“冥王邸”とも呼ばれて、近隣の住民に恐れられている。
その地下は、歴代科學部のたまり場になっているとか…。
◆洛芦和高校(らくろわこうこう)
教派に関係なく広く浄財を募って創られたミッション系の共学校。
生徒の自主性を重んじ、3つの公認の生徒会のほか、未公認の生徒会もいくつか存在する。
◆悪魔
見た目は普通の人間と変わらないが、それぞれの血族ごとに様々な魔力を操る。
特に女性型悪魔は人間と"契約"することによって、使い魔(ドウター)を召喚する能力を持つ。
◆第一生徒会
洛芦和高校の公認生徒会のひとつ。神聖防衛隊と呼ばれる国際的な治安維持組織に所属しており、校内の安全保障を担当。
悪魔の存在が世界滅亡の原因だと主張して、校内の危険な悪魔を滅ぼそうとしている。
◆第二生徒会
洛芦和高校の公認生徒会のひとつ。巡礼者商連合とも呼ばれ、校内の委員会活動を管轄。
世界滅亡を防ぐには莫大な資金が必要だと主張して、金儲けのために、さまざまな非合法な仕事を請け負っている。
◆第三生徒会
洛芦和高校の公認生徒会のひとつ。王立科学狂会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)と呼ばれる国際的な学術機関の支部組織で、黒科学と呼ばれる技術を探究している。
悪魔の能力こそが世界滅亡を回避する鍵だと主張して、第一生徒会と激しく対立している。
◆二巡目
世界が滅亡してしまった未来の歴史を修正するため、人類が悪魔と取引し、過去にさかのぼってやり直している二度目の歴史のこと。 同じ時間軸を繰り返しているため、本来は存在しないはずの、一巡目の世界で造られた建物や工業製品などが発掘されることがある。 そのような一巡目の世界の痕跡は「遺跡」と呼ばれている。
◆殺人人形(ウィジェット)
第二生徒会が使っている機械仕掛けの人形。
簡単な命令しか実行できないが破壊力は大きく、狩猟用の手斧や腕に仕込まれたナイフで容赦なく獲物を狙う。
◆安定装置(スタビライザ)
副葬処女と演操者の接続を強化するための拡張機能(プラグイン)。
演操者は副葬処女の感じた苦痛や疲労をダメージとして感知できるほか、副葬処女が演操者の体を部分的に操ることもできる。
◆武装生徒指導員(ガーディアンドラグーン/GD)
関東学生連盟が誇る最強の前線指揮官。
金属の名前を与えられたわずか十体の最強クラスの機巧魔神の演操者のみが、その肩書きを名乗ることができる。
◆関東学生連盟
各校の生徒会の利害調整の点から、学校外での戦闘の指揮を執る上部機関。最強とうたわれる10名の演操者を有する。
◆副葬処女(ベリアル・ドール)
機巧魔神(アスラ・マキーナ)の生贄として封印された少女。射影体と呼ばれる幽霊のような姿で現実世界に出現する。
機巧魔神(アスラ・マキーナ)は彼女たちの魂と引き替えに、演操者(ハンドラー)の願いを叶えるといわれている。
◆契約者(コントラクタ)
悪魔と“契約”した人間。使い魔(ドウター)と呼ばれる異世界の魔物を使役する能力を手に入れるが、その代償として愛する者の記憶を失っていく。
◆使い魔(ドウター)
女性型悪魔が異世界から召喚する巨大な怪物。機巧魔神(アスラ・マキーナ)に匹敵する戦闘能力を持ち、契約者(コントラクタ)を守護する。契約者の制御を失うと完全な怪物と化して暴走することも。
◆魔神相剋者(アスラクライン)
機巧魔神(アスラ・マキーナ)の演操者(ハンドラー)でありながら、悪魔の契約者(コントラクタ)となった禁忌の存在。
理論上、無限に魔力を増幅することが可能といわれ、その存在を危険視されている。
◆科學部
智春たちが籍を置いている部。
第三生徒会に所属しており、王立科学狂会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)の末端組織でもある。 黒科学の探究を目的として、かつて直貴が設立した。